高く売れる和装のための着物には特徴があります。
長年大切に保管してきた和装のための着物を近所のリサイクルショップに持って行ったら500円ぐらいにしかならなかったというかなしいお話をうかがうことがあります。
リサイクルショップは着物買取を専門的に行っていないため、価値のある着物とそうでないものを見分けることができません。
それなので価値がわかる着物買取業者に頼むことが大切です。その上で、価値がある着物には特徴があるので、ここで紹介する高い値段がつく理由について理解しておきましょう。
買取価格が高い和装用着物の特徴
和装用の着物を高く買取してもらうためにはコツがあります。
最近は着物を着る人がどんどん減っているので、あまり高く買取をしてもらえないと思っている人多いかもしれません。
ですが、近年は着物ブームもあって、着物の買取価格は上昇傾向にあります。2020年の東京オリンピックに向けて外国人観光客も増えてきているため、着物の柄を使ったお土産などもつくられているんですよ。
買取査定で高値がつく着物の特徴さえ押さえておけば、和装するときに使っていた着物を安く買い叩かれる心配もありません。高く着物買取してもらえる着物の特徴を紹介します。
需要にあわせた買取査定のタイミング
着物を高く買取してもらうためにはいくつかの条件があります。
まず第一に外せないのが着物の柄です。着物で和装をするとき、四季にあわせた柄を考慮して着こなしますよね。
洋服のファッションと同じように、春や夏など季節にあわせた色でコーディネートするはずです。
アパレルストアに行くと、シーズン中の洋服は高値で取引されますが、シーズンオフの洋服はかなり安く販売されていることがあります。夏にダウンジャケットが半額以下の値段で売られているのを見たことがあるかもしれませんね。
着物を買取してもらう場合も同じで、シーズンがはじまる直前に買取査定をお願いすると高値で買取してもらいやすくなります。
たとえば、浴衣を売りたいとします。浴衣がもっとも需要が高くなるのが夏です。ですので、浴衣をできるだけ高い値段で買取してもらいたい場合は春の夏に差し掛かる前のタイミングで査定をしてもらいましょう。
買い取りしてからすぐに売れる商品の方が買取業者も高値をつやすくなります。在庫として保存しておく期間が長ければ長いほど価値は低くなるので、シーズンに入る直前の買取査定がもっとも高く値段がつきやすいです。
有名作家が制作している
着物の製作に人間国宝のような有名作家が関わっていると着物の価値は高くなりやすいです。着物の制作に関わる代表的な人間国宝を紹介します。
人間国宝という表現は一般的によく使われますが、厳密に言うと重要無形文化財保持者のことを指します。
歴史的にも芸術的にも価値がある技芸を体得した人だけが得られる称号です。文化財保護審議会が指定している、とても貴重な人材と言うことですね。
人間国宝として知られている作家
・玉那覇有公 紅型ではじめての人間国宝と認められた
・稲垣 稔次郎 絵染の人間国宝として知られている
・小宮康孝 重要無形文化財江戸小紋がよく知られている
・玉那覇有公 紅型ではじめての人間国宝と認められた
・稲垣 稔次郎 絵染の人間国宝として知られている
・小宮康孝 重要無形文化財江戸小紋がよく知られている
人間国宝が製作に関わっていなかったとしても、伝統工芸品と認められている着物には高い価値がつきやすいです。代表的なもので加賀友禅、十日町友禅や伊勢型小紋などがあります。
「家にある和装用の着物はそんなに価値が高いものはないんじゃないか?」と思うかもしれません。
ですが、タンスのなかに有名作家がつくった着物や伝統工芸品の着物が眠っているということはよくある話なんです。
買取査定の金額が高くなる生地がある
織るときに使われていた生地で着物の価値は大きく変わってきます。
昨日のは大きく分けると3種類の記事で製造されてきました。1つは麻、もう1つは綿、そして絹です。ポリエステルやウールなど安価で製造できる生地が出回っているので、安価に手に入る着物としてはポリエステルやウールでつくられたものが多いです。
昔は農民の間でよく着られていた木綿でつくられた着物ですが、取り扱いのしやすさから最近人気を取り戻しています。
生地の種類はさまざまありますが、昔から変わらずに高値で取引されるのが絹でつくられた着物です。正絹と言われる100%絹だけでつくった着物のことを言います。
京都や十日町市が有名な新潟県など着物の本場では今でも一部地域で絹が生産されているとされていますが、昔ほど絹をつくっている民家はありません。農業が盛んだった頃は、作物が取れない冬場に蚕を養殖することで収入を得る農家が多くありましたよね。
今では日本製の正絹の量は減っているので、100%絹でつくられている着物の価値は高いです。
保存状態は最終的な決定ポイント
ここまで紹介してきたポイントを踏まえた上で、最後に大切になってくる買取査定の基準が着物の保存状態です。
保存状態とはシミがないとか虫食いがないといった基本的なことを言います。
素人目でもわかりやすいことなので、価値がある着物かどうか判断しやすいです。
買取査定を依頼する人のなかには着物の買取価格によって処分方法を決めたいという人もいます。タダ同然でリサイクルに出すのであれば、何かしらの形で再利用したいと考えている人も多いはずです。
保存状態はプロの査定員でなくても比較的わかりやすい部分なので、買取査定を出す前に自分で確認してみるのもよいでしょう。
シミがついていたとしても買取をしてくれたり、生地がよいものだと値段が高くつく場合もあります。それなので、正確な値段は買取査定をしてもらうまでわかりません。
有名作家の作品でもなく、生地も正絹でない場合は着物が好きな知人に譲るという選択を考えるのもよいでしょう。
最近は着物の生地をリメイクで利用したスカートやワンピースをつくったりする人も出てきています。
服飾科で学んだなど、裁縫に自信がある場合は「着物 リメイク方法」などで検索してみましょう。着物の生地を使ったカバンや靴など和装に使える小物をつくることもできます。
シミがついているという理由で買取業者が値段をつてくれないこともありますが、リメイクを自分でするのであればシミがついていない部分を使えばいいだけですからお得ですよね。
保存状態に自信がない場合は買取査定で金額を聞いてみて、納得がいかなければ買取とは別のリサイクル方法も検討してみましょう。
まとめ
ここで紹介してきた基準をすべて満たしているものであれば、かなり高額な買取価格を期待することができます。
たとえば、著名作家がつくった着物で帯などの小物をフルセットで査定してもらうと65万円。加賀友禅の色留袖と辻が花の訪問着など複数枚セットで17万以上の買取価格がつくこともあります。
着物の買取は安いというイメージがあるかもしれません。
ですが、東京オリンピックに向けて海外からの旅行者が増えているため、日本らしいお土産として着物が人気になってきています。着物の生地を採用したリメイクグッズも出てきているため、着物の需要はどんどん上がってきているんです。
昔と比べて着物の買取価格は随分と高くなってきているのが現状なので、和装用に使っていた着物の価格がどれくらいか知りたいという場合はまず査定を頼んでみましょう。
無料で買取査定をお願いできるサービスが増えてきています。Webで申し込みしてから、自宅へ訪問してもらうのを待っているだけでOKなのでお手軽ですよ。
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